退屈の波打ち際が
窓越しに幻になって
何の予定もない後悔
波に溶けて泡になる
こんな日は喋りすぎないで
椅子に腰掛けて
愛も変わらず
どんでん返しもない毎日
圧力も忘れまどろむ午後
さらさらさら日差し差すベランダ
ささやかな幸せが切ない
から少し歪んだ退屈感
何も愛しく思えた
さらさらさらと日差し差すベランダって
街路樹もあっちだわわな
果実越し木漏れ日は赤
美術館からビーチまで
柔らかく染め上げる
微かな耳鳴り微妙なバグパイプの音
重なるのはドライアングルの規則的なビート
影と影重ねて離れないで
さらさらさら日差し差すベランダ
ささやかな優しさが切ないから
少し歪んだ退屈感何よりも愛しく思えた
さらさらさらと日差し差すベランダって
雷が
水面色の空を切った叫びから零れ出す庭が雨
カラカラ
さらり湯立ちベランダ古がまま雨に濡れたベランダ
そろそろ雨上がりのベランダ
さらさらさら日差し差すベランダ
さらさらさら日差し差すベランダ
ささやかな幸せが切ない