空は澄み渡る青空
それなのになぜ
僕の心は上の空
こんな寂しい日も過ぎたら
君に会いたく
なって
言葉を探している
僕が小さな頃母は旅立ったのさ
ろくにさよならもしないまま
父はしかめつらしながら
縁側でただ一人こんやり座っていた
握り
返した手を見
つめ合った目を
離さぬように時を渡る
虹の向こうに今もずっと
焦がれているよ
君は何も知らないまま雨降りの道
今日も家路を急いでる
いつかその時が来たなら母に会えると信じ
指折り数えている
あれからいくらか年をとり
白髪も増えてありし日の
父にてきている
今ならそこ知れぬ不安や
やり場のない怒り
わかる気がしているんだ
何えらい午後の
たわいない笑みを
癒さぬように君と紡ぐ
刹那のストーリー側でずっと
描いていたいよ
だれど
残された痛みは消え失せぬまま
胸に
白い影を落とすそろそろ旅立ちの準備を
やわらかな思い出は君に預けていくよ
心配ないさ
僕らが仰ぎ見てた新世界さ
新世界さ
新世界さ
新世界さ