沈むように溶けてゆくように
♪
二人だけの空が広がる夜に
♪
「さよなら」だけだった
その一言で全てが分かった
日が沈み出した空と君の姿
フェンス越しに重なっていた
初めて会った日から
僕の心の全てを奪った
どこか儚い空気を纏う君は
寂しい目をしてたんだ
いつだってチックタックと
鳴る世界で何度だってさ
触れる心無い言葉うるさい声に
涙が零れそうでも
ありきたりな喜びきっと二人なら見つけられる
騒がしい日々に笑えない君に
思い付く限り眩しい明日を
明けない夜に落ちてゆく前に
僕の手を掴んでほら
忘れてしまいたくて閉じ込めた日々も
抱きしめた温もりで溶かすから
怖くないよいつか日が昇るまで
二人でいよう
♪
君にしか見えない
何かを見つめる君が嫌いだ
見惚れているかのような恋するような
そんな顔が嫌いだ
信じていたいけど信じれないこと
そんなのどうしたってきっと
これからだって いくつもあって
そのたんび怒って 泣いていくの
それでもきっといつかはきっと 僕らはきっと
分かり合えるさ 信じてるよ
♪
もう嫌だって疲れたんだって
がむしゃらに差し伸べた 僕の手を振り払う君
もう嫌だって 疲れたよなんて
本当は僕も言いたいんだ
Ah ほらまたチックタックと
鳴る世界で何度だってさ
君の為に用意した言葉 どれも届かない
「終わりにしたい」 だなんてさ
釣られて言葉にした時
君は初めて笑った
騒がしい日々に笑えなくなっていた
僕の目に映る君は綺麗だ
明けない夜に零れた涙も
君の笑顔に溶けていく
変わらない日々に泣いていた僕を
君は優しく終わりへと誘う
沈むように溶けてゆくように
染み付いた霧が晴れる
忘れてしまいたくて閉じ込めた日々に
差し伸べてくれた君の手を取る
涼しい風が空を泳ぐように今 吹き抜けていく
繋いだ手を離さないでよ
二人いま 夜に駆け出していく