街路樹を
騒
がす
雨の気配に
空耳で
君の声聞いた
気がした
明日
静かな暮らしが
流れてゆく
流れてゆく
海
からの雨雲のように
風の速さで青く煙った
逃れのどこかに
新しい恋した君が
やはり君はもう
知ることもない
誰が君を
本当に愛していたか
小さな
堕落が
眩しかった
暗がりの
雨降りす
ぎて
泣きたくなった
あの人のこと話
すとき気づかず
悲しい目になる
そんな君を愛した
動かない行くいつもに天使の輪の虹がかかる
なんて綺麗
目に映った全てが愛
しい
こんなにも悲しい夜の
片隅で
なんて綺麗
雨の日から
永遠が胸に積もる
君はもう
知ることもない