持って生まれた
ああ
運命
まで
帰ることなど
できないと
肩に置いた手 振り切るように
俺の背中に回って泣いた
あれは大雪という女
少し遅れて
歩くくらい
それを
叱って
抱き寄せた
続く坂道 陽の射す場所に
連れて行きたい このまますっと
あれは大雪という女
夢に浮かんだ
茶柱で
明日を占う
細い指
どこか不幸が 取り付きやすい
そんな気がする ホクロがひとつ
あれは大雪という女
03:10