降り出した 庭亀 急にお前が泣き出したようで
桃芸のお茶屋ののれんをくぐり 喉に冷酒流し込む
死ぬなんて死ぬなんて馬鹿を言うから 思わずこの手が叩いてた
どこの痛みを覚えているか 生きる望みを捨てちゃいないか
旅の頃に面影だけは きらりはるかにもがみがわ
櫻の紅色は
散りかわしたあの日の 花びらの色は
お前 白い小百合で指輪をこさえ 子供みたいにわけあった
会えなくて会えなくて 会わずにいても 惚れた心は離さない
人の噂に痩せていないか 巡る季節を信じているか
旅の荷物はこの恋ひとつ 俺を慰めせにしぐる
旅の頃に面影だけは
ふいにこもれび 黄色の衆人
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