彼は目を閉じて 夢を見た
彼は目を閉じて 夢を見た
彼は目を閉じて 枯れた芝生の匂い
深くすぐった
長いリーグ線 締めくくるキックは
ゴールを逸れた
肩を落として 土を払った
ゆるやかな冬の日の黄昏に
彼はもう二度と 嗅ぐことのない風
深くすった
何をゴールに決めて
何を犠牲にしたの
誰も知れず
歓声よりも長く
興奮よりも早く
走ろうとしていた
あなたを少しでも
わかりたいから
人々がみんな 立ち去っても
私ここにいるわ
同じ絶景に 誰かがつけて
また次のシーズンを 駆けてゆく
人々がみんな あなたを忘れても
ここにいるわ
何をゴールに決めて
何を犠牲にしたの
誰も知れず
歓声よりも長く
興奮よりも早く
走ろうとしていた
あなたを少しでも
わかりたいから
人々がみんな 立ち去っても
私ここにいるわ