足元に転がる
日々を生きる命が吸い込んで吐いた息は灰の色
月色分かつ世界で激しく回る車輪
交わりまた離れる心たち
変わっていく終わっていくそしてまた始まる
身体の中で燃える正義が強く脈打つ
声がする
遥か遠い記憶その彼方から
風が灯った灯りの輪郭が浮かぶ
呪った愛も約束もこの手で触れないともう
日
々帰るままに
軋めき合う魂
祈らず願うことなく
忘れてしまったわけじゃないってさ
体に染み付くのは今も砂と油の匂いだけ
救おうがどうしようが限りある命のそのためにこそ
生きているこの身体全部で
覚えている
本当はもっとずっとそばにいたこと
差した月明かりの下でその未来に
生きとしかる 育ったものたちが
愛なんて困らわなくとも 貰った愛を約束を思い出すことができたなら