君はクリスマスの夜に
突然この部屋に帰ってきた
スーツケースとシャンペンを
小脇に抱えて
髪についた雪を
払い
もしないで
ぎこちない笑顔で
つぶやいた
メリークリスマス あの日出ていた
愛しく響いた
愛してるんだ
もう二度とは 許さないと思ったけれど
差し出した
手のひら 冷たくて
熱いコーヒー飲みながら ぽつり
ぽつりと喋り出す
わけなら
もう何も
聞きたくはないよ
君の薬指の
痕跡が消えるように
二人の傷
跡
時が癒すなら
もう一度 あの頃に 戻れるかもしれない
遠くで幸せを告げる鐘の音
胸の奥で あの日
凍りついた何かが
消えて
ゆく気がした
愛
してもいい
涙まじりの声で聞いた
君の耳元で そっとうなずいた 小さく震える肩を抱きしめたまま
心の中で繰り返し叫んでた
メリークリスマス メリークリスマス メリークリスマス