日
々のざわめき
息をひすめて
互いの名も知らぬままにこの身を委ね
茂みの奥の微かな木漏れ日は
どこかあのぬくもりのよう
古人の残した境よ
刻まれた胸が 疼いている
声
よ 子玉よ 今望む言葉を聞かせて
霧の
向こうへと進んで
せせらぎの夢
踏み取り浴びて
葉の舟揺らす水面 孤独に沈む
雨風たちと変わらぬ移り来て
泥にまみれた心あら
遠く滲んだ水浮の中
忘れかけた想いを
見つけた声よ 木霊よ
今望む言葉を教えて
混じり合う時の流れが
悲しみ
なる前に
面影をたどれば 滲むほどに戸惑う
穢
れを秘めぬ河の 流れに沿わせて
今
望む言葉を聞かせて
きっと向こうへと進んで
彷徨い合う前に
天よ大地よ今歌う
と聞いて
混じり合う時の流れが
私
になる前に
何
者でもないまま
この身を捧げましょう