目と目が不意にぶつかって
指がバックを探すフリ
すぐそらしたそのくせに
心は灯まれたの
知らん顔の中に秘密があった
歩くスピードもずれていたね
ねえわかってたよ
あれが始まりだった
何も話さずに
二人だけのリズム
まぶたを切る途中で呼吸が追いつけない
ああその一瞬に
体が嘘つけない
止められなかったの
あなたの目線
背中越しの言い訳とか誰かの笑い声とか全部聞こえなかった
あなたがいるだけで目が落ち着かなくて理由なんていらなかった
ただああもう一度だけ
その前を感じたい
触れていないけどもう戻らないでしょ
歩きの途中で呼吸が追いつけないああその一瞬に体が嘘つけない
名前も知らず唇の動きだけずっと焼き付いたまま
まだ空気の途中でここが解けたのねえわかってるのに