この道を一緒に歩く時が
何より好きな時間だったな
近所の公園へ続く道が
一番お気に入りだったな
あなたと私では見た目も
足の数も全然違うね
それなのに腰で歩くスピードは
なぜかいつも同じだよね
あまり良い子じゃなくてごめんね
言うこと聞かなくてごめんね
お世話をしてもらってばかりだけど
それでも
あなたが好きなの
ねえ空が雪色だね
子供の声が聞こえるね
この商店街のパン屋さんから
美味しそうな匂いがするね
ああ世界で
素敵なんだね
月日はあっという間に過ぎて
流れる景色は遅くなって
本当はスピードも見える色も
あなたと同じじゃなかったんだね
押し付く世界は
ぼや
けて
目の前が白くて雲みたいだ
お世話をしてもらってばかりだけど
もう少しだけ
聞かせて欲しいな
ねえ空が雪色なの
子供
の声が聞こえるの
この商店街のパン屋さんから美味しそうな匂いがするの
そう世界で
素敵なんだね
黒くぼやけてゆく
世界では
あなたの顔もよく見えなくて
こんな時に思うのは変だけど
きっと私幸せだったね