シャーベット
都会の雪は
すぐに溶けて消えてしまうんだ
明けないラストシーン いつか君と歩いてた道
冷たく濁ってくアスファルトは後悔の色
僕にはただひとつ小さな温もりも守れなかった
途切れた
二人ね いつもなんて
僕はどうして
肝心なことだけが言えないでね
今になって
もう遅れて
ずっと
あの日のままで
君はいない 一人きりの
街で
舞う雪を
見ていた
指先の
感覚が
薄
れてくように
いつしか幸せは当たり前の中に埋もれた
凍
った
喉の奥
白いため
息の向こうで
チラチラ降り続く雪の
影に君を探してしまう
えぐれた痛みね あの日なんて君はどうして
不自然なくらい
にはしゃいでてね
終わりだって戻れないって きっとわかっていたの
僕はいない どこかで今
君もこの雪を見てるから
なくした未来ね いつもなんて
僕はどうして
肝心なこと
だけが言えないでね