一
人のために生きていくなんて
口が裂けても言えない
一つのために生きてきたんだと白状した方がマシ
固く深く踏みしめるほど
高すぎる空
に届かなくて
愛なんて曖昧で見えもしないのに僕ら二人生まれた意味を音に託して
問いも答えも意味もなさず
黄昏に吸い込まれて笑った
窓の外そよ風
に解き放った
動くともなく動き続けてる現在地を確かめる
どこまで行ったって自分のこと
愛せない気もしてる
懐かしいメロディ
何度も怠ってる子供みたいに
この孤独においては最後の日まで誰にも渡さずに
一人で運び終えると決めて始めたのに
流れ落ちてることに気付いていない一雫のように終わりへと向かっている
その前に間に合うなら薄暗い地の果て透き通る風
愛ではなくたって共に吹かれてみたいな幸せの香る丘
この孤独の行方が一体どこで何を謳ってても君のこと思い出したら悪くない
悪くはなかったそう言える
気がするよ
奏で愛の果て