涙と同じ味をしている
傷跡はきっと今夜痛んだろう
もし鎧並みならくればいい
本当は傷つきたがりなんかじゃないんだよ
置き去りの願いは
叶ったりしないから
落ちてきそうな星たちの空見上げ
羽ばたくように笑った
シルエなんてもうなくした
どこに
いても君の言葉は
離れないよ
あの海を返して
このまま懐かしく実って朽ちてゆく終末的な音を立てて
輪郭のない泣いてる君を抱いて
羽ばたくように笑って
名前なんてもういらない
その時が来たのなら
僕はきっと
打ち寄せるこの記憶も砂になったあの命も
何も変わりはしないのなら
もう一度あの海を返して