絶え
間ずに脈打つ針音
千冊のコントラスト
2枠に根ざれる
今日もまた一つ
飲み
刻む
自分らしさの由来
きっと忘れない
だけどいつから
この小鳥は
正しい数だけ
泣けなくなってしまったの
時は空回り 行き違う針が
君を遠ざける 叶わない明日へ
深い暗がりの支配の中で
君へやりくもに手を伸ばす それじゃタイムオーバー
脈々と
流れる
時間に 置き去ら
れた心ずっと探していた
どうにもならない応じ
つを
何度折り返
せば見つかるだろう
いずれ小鳥は窓を閉じて
暗がりに帰り クリコが止まるまで待つの
口を塞がれたままに
叫べば
誰も聞こえないノイズになるだけ
窓の外側で佇む君に
何も届かない
届かないとしても
やがて動き出す クリコの音が
君を気づかせる 支配の中でも
時を逆らわす狭いバレを
君は絡めとる 支配を奪って
やがて寄り添った二つの針が 君と出会わせる 刹那のエスケープみたい