波で濡らした
人差し指を
天に突き上げ風向き計り
じいさま
夜明けに
寮に出る
地図にも載らない ケースほどの
島を守って 海ん中暮らし
会いたいな
元気にしてるかな
南の空が恋しいよ
鎌で
塩焼け日焼け 顔は黒いが心の中は
じいさま
いつでも 青天井
青
森 ちびちび月夜の
浜で 好きな三線弾いて歌う
会いたいな
島唄聞きたいな
南の海が恋しいよ
無口から口
男で一つ
無事に仕上げた息子と娘
じいさま
それでも
海へ出る
リンゴの花かげと 神奈川ら
夢が広がる トキビ畑