*・*・* 初音ミク
少しその街を離れて
携帯の電源を聞いて
しばらく友達も忘れて
鈍厚に揺られるだけでいい
君にとってその生活が
時折負担になったなら
恋しくなれまで旅をして
恋しくなったら戻ればいい
人生は駆け抜けるものではない
人生は振り返るものではない
いや
人生はあの日の月が照らした
はぐれるものより絶えたうだけ
この間君が彼女と見た
映画のストーリーみたいな
展開の透けた将来に
僕らの求めるものなどない
顔をあからめることばかり
僕らの求めるものなどない
もう口にしたくない名前
顔をあざめることばかり
もう思い出したくない場所
人生の死は終末なんかじゃない
生涯の完成でありふではない
いや
人生のことなど僕はわからない
獣に
虹のように続くだけ
なおも美化しようのない
ヘマや土地を踏んで
なおも美感を損ねる
過ちを犯して
なおも無邪気に希望を抱いて
笑う子ばと
子供の手みたいに
ただ真っ直ぐなだけ
日帰りでも何泊でもいい
幼い日のワンパクぶりに
叶うような美しさの
思い出探しに出るといい
人生に
気合は気取りでしかない
人生に
素直は演技でしかない
いや
人生は
方位磁石も星もない
一人旅のように風まかせ
そして誰かを失い
誰かと巡り会い
そして何かが過ぎ去り
何かを思い出す
そして転がり続ける自分を歌い
何にも見えない夜空を洗い
絶え間なく回るだけ
絶え間なく回るだけ
少ししかしない
少しその街を離れて 携帯の電源は切れて
しばらく友達も忘れて ドリコーに揺られるだけでいい
少しその街を離れて 携帯の電源は切れて
しばらく友達も忘れて ドリコーに揺られるだけでいい
少しその街を離れて 携帯の電源は切れて
しばらく友達も忘れて