*・*・* 初音ミク
あなたはもう忘れたかしら
赤い手ぬぐいマフラーにして
二人で行った横丁の風呂屋
一緒に出ようねって言ったのに
いつも私が待たされた
荒い髪が芯まで冷えて
小さな髪の毛が
小さな石鹸カタカタ鳴った
あなたは私の体を抱いて
冷たいねって言ったのよ
若かったあの頃
何も怖くなかった
ただあなたの優しさが怖かった
あなたはもう捨てたのかしら
二重夜色のクレパス買って
あなたが描いた私の似顔絵
うまく描いてねって言ったのに
いつもちっとも似てないの
窓の下には神田川
三畳一間の小さな下宿
あなたは私の指先見つめ
悲しいかいって聞いたのよ
若かったあの頃
何も怖くなかった
ただあなたの優しさが怖かった
お別れの男が