ギターを弾きながら
上手に歌を歌うのは
難しいことだけれど
今僕の心を
形にすることは
それ以上に難しいことみたいだ
静かな夜に粉雪が降り積もるように
君への想いは静かに降り積もっている
季節が巡っていつか粉雪が解けるなら僕はきっと世界に溶けてしまうんだ
細長いベンチを下敷きに
爪の形の月をスタンドにして
言葉を喋るみたいに想いを
夜に滲ませようとしている
だけどこの手紙は渡すつもりもない手紙
君への喜びを綴った届くあてのない手紙
君が今どこで何を考えているのかなんて
わからないことだけれど
今にある景色はもう君だけのものじゃないんだよ
君だけのものじゃないんだよ
もう二度と会わないと誓った夜に
僕は部屋で少し寂しい笑顔を見ていた
ラストシーンは
思い出せないけれど
涙が止まらなかったのを覚えている
だけどこの手紙は渡すつもりも
ない手紙
君への喜びを綴った届くあてのない手紙
ジャングルチムが郵便ポスト
滑り台が配達員
虫の声が40円切って
僕はシャツのボタンを全部閉めている
だけどこの手紙は
渡すつもりもない
手紙君
への喜びを綴った届くあてのない手紙
だけどこの手紙は
渡すつもりもない手紙
届くあての
ない手紙