ワン・ツー・スリー・フォー雨果てた八大の上を 吹きすぎる風が今 君に囁く言葉は なんですか壊れたガラスバトルから 差し込む光に今 君が挑む言葉は なんですか声高く歌え どうも 自分の歌に慰められることもなく また励まされることもなく声絞りに歌え どうも 僕の歌は風に舞う蝶のように 力弱く風だけが激しく 風だけが激しくお前と俺の 心の中へと大空をも飛びゆく あの鳥居でさえ空には住めず 翼を汚し 大地に生きるだからお前も美しすぎる 夢から覚めてさあ 人の流れの中で 夢を見ろ涙の川を濡れながら 泳いで渡り苦しみの丘をつまずきながら 上り詰めてもお前と俺の 休めるところは どこにもなく挑み続ける言葉だけが どこまでも続く風だけが激しく 風だけが激しくお前と俺の 心の中へと風だけが激しく 風だけが激しくお前と俺の 心の中へと大空をも飛びゆく あの鳥居でさえ空には住めず 翼を汚し 大地に生きる涙の川を濡れながら 上り詰めても風だけが激しく 風だけが激しく風だけが激しく 風だけが激しく大空をも飛びゆく あの鳥居でさえ風だけが激しく 風だけが激しく風だけが激しく 風だけが激しく風だけが激しく 風だけが激しく風だけが激しく風だけが激しく風だけが激しく風だけが激しく風だけが激しく風だけが激しくとても激しくて、ある時は紅白歌合戦に出たかと思うと、半年後にはキャバレー回りをしていたというような感じで、我がバンドも非常に不沈が激しかったものですから、やっぱりこういう眩しい素晴らしい場所に引き出されると、足が震えたりなんかするんですね。でも、本当に嬉しいです。どうもありがとうね。自分自身はとても未熟な人間だというふうに思うんです。でも、どんな下手な演奏でもね、どんなに声が出なくても、いつも思ってた一つことがあるんですよ。それはどんなことかというと、いっぱいお客さんが見に来てて、「いや、それは少なくてもいいんです。そこで我々が演奏をやる。」そして、無視するお客さんの中にね、こんなお客さんがいるって、自分でいつも自分に言い聞かせてるんです。その人は男の人なんです。いつも面白くないんです、生活が。友達もろくにいないんです。6畳1間の下宿で、テレビひねってぼーっと過ごしてるんです。その人が、もしかしてね、このコンサートに来てるかもしれないなと思うんです。俺が冗談言ったら、その人は1年ぶりぐらいで、自断打踏んで笑ったんです。その人は笑いながら、「俺、笑ったの何年ぶりだろう?」って思いながら、おかしくて仕方がないんです。そんなお客さんのために、そんな男の人がこっそりそこに座ってたらいけないから、どんな小さなステージでも手が抜けなかったんです。こんな女の人、来てるかもしれないと思ったんです、客席に。昨日、男の人と別れて、とってもつらい目に遭ってる女の人です。武田なんか大嫌いなんです。海淵隊なんか大嫌いなんです。本当は佐田正志の方が好きなんです。でも、その人は、彼氏からチケットもらったんですね。それで、無理やり座ったんです。本当は2人で来るはずだったんですけど、でも、結局1人になってしまったんです。彼氏が捨てて、逃げていったのだから。彼、彼女はやけくそで、じっと見てるんです。でも、そのうちに、くすっと笑ったんです。その女の人が。そして、くすっと笑いながら、よかったら、そんな危ない考えを起こさずに、明日も、ちょこっと生きてみようかなって、その人がそう思ったとします。そしたら、なんかとてつもなく嬉しいんです。詩がうまくできなかったり、ステージがうまくいかないことなんて、いっぱいあります。でも、僕は、暗くて客席はよく見えませんけども、そんなお客さんがいるだろうと思って、いつも懸命になるんですけども、たった一つ、たった一つの言葉でいいんです。お客さんが、その一言を言った瞬間、大きくうなずいて、俺はお前と同じだよって、そう思ってくれるような、歌手が、歌ができるまで、まだまだ、頑張るつもりでいます。コンサートのタイトルは、開演隊in武道館というのは、シャレた感じにしようかなと思いましたら、スタッフが、ああ、武道館というタイトルにしてしまいまして、でも、ここでやれたことを、本当に誇りに思っています。一番最後の歌は、3人だけで歌います。あなたのために歌います。