土砂降りの路地裏で
ドブネズミみたいに鳴いていた
捨て猫だった
俺を
お前が見つけてくれたんだ
あの日から I love you
お前だけ I love you
ただ
いまの声と同時スタート 玄関目指してもうダッシュ
おかえりと言って見上げてみたら誰だよ一緒にいるこいつ
じゃなくてダサくてヒゲつらで100ゼロで俺の勝ちでも
聞いたことない猫なで声でお前はこいつに甘えんぼ
お前が熱いと熱いんだ 何が飛ぶのかわかんない
お前は首を撫でられて 首輪をつけられ
誰やそばでおめえ猫マッシーぐらいでねえか
盛りのついた24時 いつもは俺の特等席
こんなやつにこんなやつに
にゃあああああ
お前に乗れにゃいにゃって お前に乗れにゃいにゃって
甘髪して爪立てて 猫の手よければたしましょうか
お前に乗れにゃいにゃって お前に乗れにゃいにゃって
舐め回して そっとおりから出しやがれ
お前ら俺だっておまえの犬は
だよ
お前
それはまたたびなのか
舐めるとおっとりまたたびなのか
それは本当にまたたびなのか 硬くて茶色いまたたびなのか
にゃあお前に乗れにゃいにゃって お前に乗れにゃいにゃって
甘髪して 爪立てて 猫の手よければたしましょうか
お前に乗れにゃいにゃって お前に乗れにゃいにゃって
踏み踏みして舐め回して そっとおりから出しやがれ
お前ら俺だってお前の犬はだよ
やるじゃん
乗らさあん
対面の犬も
舐めたてて 猫の手よければたしましょうか
あれから月日は流れ 一人泣き濡れてるお前がいた
この涙舐めてやるよ
俺がいねえとダメじゃ
にゃいか