飛び出したミサイルが彼方を出ない
逃げ惑う人々の群れが見える
それを笑うかのように崩れ
次々と道を塞ぐビルの三階が
厚木場に唸る 恐音に怯え
俺たちはあの者にできぬこと知る
わずかに射す火の光だけを頼りに 虫のように手足を縮めたまま生きた
夢にすら見ない安息は
死の今日と共に瞬く間に消え去ったまま
何年続くかと思われた時
まやかしの静寂が俺たちを包む
恐る恐る首を出し見たものは
何一つ残らぬ無限の喧嘩ばかり
傷から化した鎖さえ
解き放てずに痛むのは
今滅びゆく
起こされた裸の日々は
召し替えるほどに軽く飛び跳ねている