ひとつぶうのたねに
ひとつぶうの
たねに
ち
っちゃくていいから
わたしもういちど
ひとつぶうのたねになるよ
であ
って
かたって
わら
って ないた
た
生きててよかったよ
あなたのそばで
よかったよ
ひとつぶうのたねは風にとばされ
どっかへいってしまうけれど
あなたへとたどる
たしかなみちを
すこしずつまいもどって
丘のうえからあなたにだけみえる
やみにもまけないひかりをはなとう
ささやかなひびに
あいをもらった
わたしにはそれが
できる
ひとつぶうのたねに
ひとつぶうのたねに
ちっちゃくていいけど あなたにだけ
きづいてもらえるたねになる
やせたほほにもなみだをながさないで
ふるえるこえでもかたりかけないで
わたしはえがおであなたをみている
わたしをあいするあなたをみている
しんぱいばかりかけてごめんね
そろそろあなたを
つぎのばしょで
よろこばせてあげるから
ひとつぶうのたねに
ひとつぶうのたねに
ちっちゃくていいから
いのちのたねに
かならずなるから
すぐそばにいるから