乾いた風が吹く 夜更けのホーム
くわえたばこで 時計を気にする
いつの頃からなんだ 心に急かされ
時計ばかりを気にする クセは
こんな俺じゃなかったんだ 昔の俺は
こんなはずじゃなかったんだ 今の今まで
天気のはげた サテンの椅子に
腰を下ろして 語り尽くせぬ
夢を話して 一日中
おやすみ 最終山手線
お前も一日 同じ街を
俺のように
ぐるぐる そうさ 回るだけ
おやすみ 最終山手線
向こうのホームじゃ 若い恋人たちが
肩を寄せ合い 微笑みあってる
今のうちだけなんだ 甘い夢なんかって
からかいたくない 酔った声で
こんな俺じゃなかったんだ 昔の俺は
こんなはずじゃなかったんだ 今の今まで
安い酒場の隅のボックス
あの子と二人何も話せず
座ってたんだ それでよかった
おやすみ 最終山手線
今夜は少し飲みすぎて
誰かに口を言いたくなっただけ
おやすみ 最終山手線
おやすみ 最終山手線
おやすみ 最終山手線
