燃える
夕焼け
二つ
の
命
溶けて流れて
沈む木の河
恋の名残を
さまよう胸に
面影までも消えてゆく 鬼壇海峡
泣くように
遠
く 汽笛が
汽笛が響く
生きて
ゆけます 一人でだって
涙
隠せば
潤む
木の河
あなたの嘘は
悲しいけれど
女の恋は 命です
重荷なんかに
なるよりは
私一人で
一人で生きる
知っているのか
霞む木の河
泣けば明日が
見えるでしょうか
涙が 枯れてしまうまで
無人
駅から
あ
なたから
一人旅立つ
旅立つ私