今を遡る二十数年前
私小島ビーチクロイク高博くんは小学生をやっておりました
朝は元気に緑のおばさんと追いかけっこし
給食の時間は女の子を笑かし
牛乳をかけられたりして
そりゃもう能天気な花垂れキングでございました
花垂れキングは飼育員もあらよっとこなし
学校のマスコット旧館長のキュウちゃんに餌をあげるとき
ふざけて鳥かごを開けたり閉めたりして思わず逃がしてしまったり
うさぎのぴょんちゃんに餌をあげるのを忘れてぐったりさせたり
毎日が大騒ぎでした
しかし花垂れキング高博くんは悪事へよろしく
テストの点もヘナチョコに良かったのです
ある日の国語のテスト
主人公の気持ちを適当に述べようという問いに対し
あ、適当でいいのか?
本当に適当に書いてありました
そしたらどうでしょう?
赤い大きな×をもらってしまいました
先生おかしいぜ
適当に書いたのに×なんてこれはいじめだよ
いいか適当というのは程よく適しているという意味なんだよ
だからこれじゃ×なんだ
その日から今日まで私のポリシーは適当です
そうです適当に程よく緊張感があるような内容が
内容があるような
そしてそれに似た言葉でいい加減
いい加減ではなくいい加減
これがポイント
100%で常にいる必要もなく
痒いところに手が届く
力を入れたり抜いたり
抜いていると見せかけてやる気があったり
そうです
ペテンにかけて愉快痛快豪快にやるんです
いかがですか?
あなたも適当にやりゃいいのに