*・*・* 初音ミクふみきりのそばに咲く コスモスの花ゆらして貨物列車が走りすぎる そして夕日に消えてゆく十四の頃の僕はいつも 冷たいレールに耳をあてレールの響き 聞きながら遥かな旅路を夢見てた思えば遠くへ来たもんだ ふるさと離れて四十年思えば遠くへ来たもんだ この先どこまで行くのやらちくごの流れに子ブナ釣りする人の影川面に淡く浮かんでた 風が吹くたび揺れていた二十歳になったばかりの僕は別れた女を責めながら いっそ失おうと泣いていた 恋は一度と信じてた思えば遠くへ来たもんだ 今では女王子供もち思えば遠くへ来たもんだ あの頃恋しく思い出す眠れぬ夜に酒を飲み 夜汽車の汽笛聴くたびに僕の耳に泣いた 恋は一度と信じてた聞こえずに遠く近く レールの響きが過ぎてゆく思えば遠くへ来たもんだ 振り向くたびにふるさとは思えば遠くへ来たもんだ 遠くなるような気がしない思えば 遠くへ来たもんだここまで ひとりで来たけれど思えば 遠くへ来たもんだこの先 どこまで 行くのやら*・*・* 初音ミク
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