揺れて
漂うのは美しく青く
暗闇も怖くない小さなヒレを踊らせて何処へ行く
打ち寄せる感情が胸の中で叫ぶのに
深い海沈んでる砂のように記憶を閉じ込めたまま一人
どうして手を差し伸べてあげられないのだろう
微かに涙を食べているアクアリウム
迷いなどない光が眩しすぎて
目を伏せた水の流れは言葉など不要
余計なものは剥がれて解き放つ感覚が物語を変えてゆく
好きなように好きなだけ泳いでいいの
いつか笑って話せる時が来ると本当は初めから
わかっていたのかも遠回りして痛み促した
のは私で
打ち寄せる感情が胸の中で
痛い手と肩に水をかぶる
見てるのに鳥たちの笑みを食べているアクアリウム