今でも
記憶の風
が胸
かすめて
斜めに
夕日が影落とす
街角の
焼き付いてる
切ない眼差し
あ
なたを許せたなら
失う
こともなかった
夜へと
続く痛みをもてあわし佇む
あれから
一人で住む部屋
に
戻れば
あなたの
寂しげな部屋メ
ール届いた
いるならば日付を
5
月に戻して
何もなかったように
あなたのお願い悲しい
夏の
氷が溶けて細い文字にじんだ
わずかに開けた窓を
翼は横切る
男と女は
所詮は分かり合えない
流れる
時が痛み消すのをただ待つだけ