ねぶた
終われば
秋が来て やがて小枯らし
雪が舞う
指の先から
血が滲む
蝉罠ばかり
まだ
道半ば うなるはじける
放りつく男
蝉がらひとり旅
一じゃ引けない太さは
熱い命の
街でひっぷ
風の下北後にして
行くは我が道
茨道
秋は地吹雪
山が嵐
北の蝉がら ひとり旅
鳥
すがりに
受けた恩
蝉でひとふし
恩返し
腹が減ったら
雪を食い
ゆるむ肝磁器
ま
た締め直す
白雪さぶる
月ささる 燃えて
蝉がらひとり旅
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