冬の朝
庭先に白い水仙の花
花びらに
とまって
きらり消えた名残雪
母が行き一年
見とることもできず
悔やんでも悔やんでも
涙あふれるだけ
北国の春は遠く 小枯らし吹く日々も
たつさえた手と手が
かけがえのない絆
やさしさを ぬくもりを あなたを忘れはしません
私も
冬の花
明日こそ雪に咲く
幼い日二人して
植えた水仙の花 はしゃいでた私を ふいにぎゅっと抱きしめた
あきらめた幸せ きっとあると思う
働いて
働いて みんな私のため
北国の女だから 小枯らし吹く日々も
ささ
え合い灯した
かけがえのない灯り
強いから愛しいと あなたが愛した
水仙
一輪
冬の花
真っ白な雪に咲く
北国の春は
遠く
小枯らし吹く日々も
たつさえた手と手
が かけがえのない絆
私も
冬の花
明日こそ雪に咲く