手白で泊まっておいた ママチャリのあの人
右見て左見て転がして渡り出した 横断歩道
あの人はきっと神様だ
ランドセルが肩からずれては 幾度と背負い直す
わかんねえもんいっぱいぶら下げて 大変だろうに
こんにちはと挨拶をする あのガキはきっと天使だ
煙はなさまい 絶滅気味
くしゅうな余裕があり 見せるでもなく
こうあれとも言わず
神様を見逃してる 無い部分の人は
充電しなけりゃ保存しなけりゃと
忙しそうで
困った時だけの そんな神様だ
人前と一人の時の メリハリは持たない
何かにつけては自由を持ち出し 嘘もつけない
考えもしないことを正直と言い出す
遠慮は知らない 増え続けてゆく
火のない熱 汚さない皿
古い奇襲は投げる
いらない