群青に染まる空は
夜の続きを囁き
午前三時の街
眠たそうに色づいてる
肌に纏いつく風が
明日を曖昧にする
誰かのはしゃぐ声
眉寄せて
ため息をつく
ずっとこのままあてもなく
歩き続けたら叶う
ものは
どれくらいあるだろう
中途半端なあたし
太陽
を探してる
朝を待つこの街みたいに
夜空が白身を帯び
て街を包み始めてる
駅に向かう人の今日はいつ始まったの
流れに逆らってみる
無駄に時間を潰して
小さく巻いた猫
同じような
目をしてる
ずっと
真っ直ぐな光が
バランスの悪いあたしを照らす
夜明けが怖くて
いつも
隙間を埋めるため
疲れて眠らぬように
夢が見られるように
中途半端な日々で
立ち止まる勇気もないの
朝はすぐそこなのに
街が
目を覚ましてゆく人の波
は小さなあたしを通り過ぎてゆく
風が
優しく背を押して歩くことの意味をまた教えている
空々の青さ
もう少し歩いたら
あたしも家に帰ろう
新しい今日のために